借景と四季を暮らす家住宅(木造二階建て+小屋裏収納)

隣地は計画道路が予定されており、イチョウの木々が並ぶ林になっている珍しい敷地でした。その風景や緑の多い周辺環境に惹かれてこの敷地に決定したクライアントの想いを尊重すべく、風景を切り取るデザインをテーマに設計を進めました。計画道路ということは、今後林が無くなってしまう事もあり得ます。そうなった時に緑に囲まれた敷地から、大通り沿いの家とへと環境が大きく変わってしまわないように、敷地に対して建物の角度を少し振る事で、小さな三角形の庭を2箇所作っています。1階は全ての窓から植栽が覗く落ち着いた個室空間。2階は最大3.5mの高さになる勾配天井を活かした明るいLDKと、バルコニー越しに青空が広がります。LDKに設けた横長の大きなピクチャーウィンドウからは四季の移り変わりを感じる事ができます。 耐震等級2を取得しています。

※長沼アーキテクツ(株)在籍時に担当

建築主

個人 (ご夫婦)

所在地

東京都小金井市

工法

木造軸組構法

性能

耐震等級2

建築面積

34.78㎡ (10.52坪)

延床面積

67.07㎡ (20.28坪)

竣工

2022年9月

*All Photos by Takahiro Idenoshita